「三方よし」の構図で、 開催数が急増中!


プレイグラフさま19年1月号より転載
ホールさまにも喜ばれ、地域の方にも喜ばれる「やたい劇場」
近江商人の経営哲学として知られる「三方よし」。
ご存知のように、「売り手によし、買い手によし、世間によし」を表したものだが、「世間によし」とはすなわち、社会全体を幸せにするという意味。
「大玉のたこ焼き」6個を200円で提供する「やたい劇場」や、スイカやメロンを300円でサービスする「道の劇・くだもの&やさい劇場」(以下、やさい劇場)には、そんな「みんなに喜んでもらいたい」という地域貢献の精神が宿っている…。
そう感じているのは、劇場グループのフランチャイズとして中部エリアを任されている遊技機販社ライトカンパニー(本社・愛知県あま市)の深見秀隆社長だ。
深見社長が、「やたい劇場」と出会ったのは2016年の春。
折しも、伊勢志摩サミットによる約1カ月半の入れ替え自粛を控えて
いたころ。
「通常500円する商材を、ホールさまの協力で150円で販売する。このコンセプト、面白いと感
じました」
すぐに得意先を回って開催にこぎつけたものの、来店客の反応は半信半疑。
「どうなるか」と思っていたが、回を重ねるごとに、リピーターが増えていくのを、目の
当たりに。
「安くてうまい。これが、お客さまに伝わるんですね。一度食べた方が、帰りがけに5パック買っていく。地域住民の方も、お子さまを連れて買いに来る。宅配業者の方も、車を止めて買っていく。驚きました」
来店客のみならず、そこに暮らす人々にも支持される。
このリピーターの数が、「三方よし」の何よりの証明といえるのではないか。
「ホールさまにも喜ばれ、地域の方にも喜ばれる商売です。販社は怒られることばかりで、褒められることはなかなかないですから、社員もやりがいを感じながら、たこ焼きを焼いています」
今では、月間50開催するまでに成長。
一度、開催したホールの多くが、日付や曜日を決めて、定期開催を依頼してくるとか。
土日は、ほぼスケジュールが埋まっている状態。
そこで今年、新たにキッチンカーを1台導入した。
昨年7月からは、「やさい劇場」にも参入。
野菜の仲卸業者と提携し、高品質のものを提供。
こちらは、ホール周辺の主婦層を中心に大好評で、「一箱まるまる買おうとするお客さまがいたりするので、目が離せません」と苦笑する。
野菜が高騰を続ける中、「まだまだ伸びそう」と、手応えは十分だ。
6号機の販売機種数の遅れやライター招致規制など、集客手段が限られつつあるホール業界。
「販売要員として、コンパニオンの派遣もできますし、ホールさまの集客の一助となれるよう、販促
を含めたアイデアを提供していきたい」と深見社長。
「三方よし」で集客をはかれる「やたい&やさい劇場」。
“地に足の着いた販促”として、拡大はとどまるところを知らない。
プレイグラフさま19年1月号より転載